雨漏れの原因

 

そもそもの雨漏れの原因はなんでしょうか。

施工不良と外壁クラックやシーリングなど材料材質の劣化があげられます。

施工不良なんてとおもわれるかもしれませんが、最近のデザイン住宅等はデザインを優先するばかりに 雨漏れしやすい構造となっております。代表的な建築物としてはアメリカのフランクロイドライト設計の「落水荘」です。緑の樹木の中にぽついんと建っており、住まい

と自然を一体化させた世界中の建築家が認める建物です。

しかしこの建物ですが雨漏れをしており修繕費用に多額のお金がかかております。築年数も古いですが構造設計の無理による片持ち

梁の沈下やフラットルーフなど雨漏れしやすいデザイン設計となっております。

岐阜市でも図書館メディアコスモスが雨漏れの被害を受けていますが、中々修繕できないでいます。限られた予算の中ではデザインと

耐久性を持ち合わせることは難しい所だと思います。

 


雨漏れの事例

フラット屋根

デザインを優先したフラットな屋根ですが、屋根の排水溝をお掃除しなかったためにプール状態となりました。

常時、水が浸かっていいる状態でしたので防水がきれ雨漏れをおこしました。排水溝をお掃除をし防水のやり直しです。

同時に設計の問題も考えます。フラットルーフは文字通り勾配のない屋根です。勾配がないため水が流れにくくなっていますので

勾配を付け直す作業が必要になります。本来、水を流れる設計をすべきですがデザインを優先した結果になります。

 


急勾配屋根

屋根の勾配があれば良いかというとそうでもありません。急勾配屋根(6寸以上に)なると屋根の点検ができません。

屋根は瓦を一時防水として二次的にルーフィングと呼ばれる防水シートで程度で雨を防いでいます。そのため屋根の谷部

棟部 立ち上がり トップライト部分が簡単に点検できる屋根でないとだめです。屋根を急勾配にしたりすることで足場をかけない

限り点検不可能になりますので急勾配屋根形状はさけるほうが良いと思います。

 


片流れ屋根

一枚の屋根形状ですので雨漏れがしにくい屋根デザインですが下から吹き上げる風雨による雨漏れがしやすいデザインです。

雨漏れをした場合、コーキング処理のみでは難しく軒天を撤去し外壁部防水シートからやり直す必要があります。

片流れ屋根の場合は軒先の収まりを考える必要があります。

 

 


ひさしの無い屋根

 

ひさしのない屋根の場合笠木と呼ばれる板金で水の侵入を防ぐ施工をしますが、デザイン住宅の場合、この笠木を薄くラインのようなデザインにして施工します。

 外観はかっこいいのですが笠木が薄いため水が入り込みやすく雨漏れの原因になります。ひさしがないため水が直接外壁屋根にあたりやすくなりますので、笠木を深く被せる事が雨漏れ防止

 につながります。ひさしがない建物は外壁の劣化も早やいですしあまりおすすめはできないデザインになります。

 


トップライトのある屋根

 

明り取りのために作るトップライトですが屋根に穴をあける施工ですので特別に配慮が必要です。おすすめはできませんが・・

 施工する場合はなるべくトップライトの立ち上がりのあるものを使いサッシの四方を防水シートではりましする必要があります。

 外観を観た場合、トップライト部分がでっぱり見た目があまり良くない気がしますが防水上立ち上がりが必要です。

 トップライトをつける場合気おつける点がもう一点あります。結露です。キッチンやダイニングにトップライトがある場合は料理などによる大量の水蒸気により結露します。

 ガラスも断熱性能がありますがある程度ですので結露につながります。