軒先が外壁の寿命を決める


 軒先から張り出している屋根の長さに

 より建物の耐久性が決まります。

 よく外壁がタイル張りだからお手入れをしなくてもいいねという話を聞きます。

 しかし軒の出が短い建物ですとタイルの

裏側に水が入り込みタイルの剥離やひび割れの原因につながります。

外壁の種類を問わずお住まいを考えるな

ら庇の長い住まいを考えましょう。

 


危険な「軒ゼロ」住宅

 

庇が出ていない住宅を「軒ゼロ」住宅と呼びます。

庇が30センチ以下の場合外壁に雨水が当たり外壁が傷みやすいだけでなく、雨漏れの可能性が非常に高いです。隙間はコーキング処理程度ですのでいずれ雨漏れの可能性をひめています。

 

 庇の長い住まいを

 

庇の長さ70センチ以上を推奨します。庇が長い住まいの場合外壁の塗り替えのサイクルや雨漏れの可能性が極端に少なくなります。

ただし庇が長い屋根の場合、屋根の下地になる部分が大切です。新築・リホームを問わず下地をしっかりとした材料、施工が必要です。

これにより軒先が真っすぐ通ったきれいな軒先になります。


屋根の種類が建物の寿命を決める



 

屋根の種類は大きくわけて三種類あります。 屋根の種類は大きくわけて三種類あります。 メンテナンスフリーを考えるなら瓦屋根に

なります。ただし重量が重いデメリットもありますので新築時からの建物構造設計をしっかりと計算する必要があります。

現在は広いリビングの真上に太陽光発電を設置した建物が多くなっています。瓦屋根は構造検討する必要があります。

 

次に金属屋根になります。金属屋根は軽くて耐震性に優れています。経年劣化にも強い素材になります。(軒ゼロ住宅で一番多く使われます)ただし、金属を屋根を使用する場合は屋根の勾配を最低3.5寸以上にする必要があります。低勾配金属屋根は屋根の中に水が入り込みやすい形状になりますので注意が必要です。低勾配屋根ほど軒先を長くする必要があります。

 

最後にスレート屋根です。特徴はセメント板ですので塗り替えが必要になります。値段が安価なのが魅力です。